看護師はストレスを溜めやすい仕事の一つとして知られており、その原因とも言われているのが人間関係だ。人を相手にした仕事は単なる作業と異なり、これで完璧という線引きが難しい。そのため、こうすれば良かったのではないか、もっとできることがあったのではないかなど、いろいろと考えてしまうことが往々にしてある。
また、医師や他職種から看護師の役割が低く見られることも看護師の自尊心を傷つけ、疲弊させる原因と言えるだろう。さらに、患者は病気や怪我により自分のことで精一杯なことも多い。その結果、看護師へ過度な要求や感情をぶつけてしまい、看護師のストレスが増す要因となっている。
看護師のストレスの原因の2つ目が、仕事に求める理想と実際に自分ができることに感じるギャップだ。自分のスキルアップや十分な看護ができていないと感じることは、忙しい診療科に加えて新人や配置転換が発生した看護師に少なくない。誰でも新しい職場や慣れないところで働く場合はストレスとなるものだが、看護師は人の命を預かる仕事のためストレスが発生しやすく、できないことで自分を責めてしまうこともある。
看護師のストレスの原因の3つ目は、肉体的な疲労が大きいことだ。看護師は立ち仕事が多く、忙しさのために医療機関の中を小走りで移動することも少なくない。特に病棟の仕事では長時間労働や夜勤もあるため、思うように睡眠がとれずに疲労が蓄積することでストレスを感じることもあるのだ。